中日の立浪監督は、3年ぶりの7連敗を喫した前日に「主力が頑張ってくれないとね」と苦言を呈した。その言葉に高橋周が奮起した。 四回2死一、三塁から阿部と木下がしぶとく適時打を放ち、6番から8番に下がった高橋周に回ってきた。フルカウントからの7球目を捉えて左翼線への適時二塁打を放ち、珍しく塁上で手をたたき、「流れに乗って打ててよかった」。六回1死二、三塁では、この日3安打目となる中前打で2打点目を挙げ、連敗ストップの立役者となった。 昨季までは三塁でレギュラーを張ったが、今季は石川昂の台頭もあり、8年ぶりに遊撃を守るなどポジションは保証されていない。ストレスで開幕から体重が10キロ落ちたと言いつつ、「しんどいが使ってもらっている。やれることはしっかりやらないと」と自らを鼓舞するように話す。 投打がかみ合わない試合が続き、長いトンネルに入っていた立浪監督は「どれだけ連敗するかと思ったが。一つ勝ってよかった」。自然と言葉に実感がこもった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕6回、適時打を放つ中日の高橋周=26日、バンテリンドーム 〔写真説明〕西武に勝ち、喜ぶ中日ナイン=26日、バンテリンドーム