7日にチュニジアで行われたフェンシングのワールドカップ(W杯)で、サーブルの日本勢として初優勝を果たした江村美咲(23)が25日、東京都内で記者会見した。所属契約を結ぶ立飛ホールディングスから褒賞金100万円を贈られ、「パリ五輪に向けて勝ち続けることが大事、と気が引き締まる。金メダルにふさわしい選手に近づいていると思えるようになってきた」と語った。 昨夏の東京五輪で13位だった江村は、今季の国際大会の表彰台が個人と団体で各2度。W杯では昨季まで2位が最高成績だったが、今回は念願の頂点に届いた。五輪後に就任したフランス人コーチの指導で戦い方の幅が広がったことなどを挙げ、「自分のフェンシングにとらわれず、柔軟に試合ができたことが大きい勝因」と振り返った。 世界ランキングは3位まで上がり、「次の目標は1位と、安定して表彰台に立つこと」。日本の女子やサーブル選手が五輪でメダルを獲得した例はまだないことを踏まえ、「人がやったことがないことに挑戦したい」と意欲を見せた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ワールドカップ初優勝を飾り、所属先の立飛ホールディングス社長(左)から褒賞金を贈られるフェンシング日本代表の江村美咲=25日午前、東京都立川市