大相撲夏場所千秋楽から一夜明けた23日、3場所ぶりに賜杯を抱いた横綱照ノ富士が東京都江東区の伊勢ケ浜部屋でオンライン会見に臨み、「優勝しなくちゃいけないという立場でやっている。それを成し遂げて、ほっとしている」と穏やかな笑みを浮かべた。 1月の初場所は終盤戦で失速し、春場所は途中休場しただけに「今場所こそは、という気持ちはあった」。左膝などに古傷を抱えながらも尻上がりに調子を上げ、年内の目標に掲げる2桁の優勝回数まで、あと三つとした。 29日には部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)の断髪式が控える。「場所前から、優勝して花を添えたいという話をしていた。約束を果たすことができてよかった」。自身と同じくけがと闘った兄弟子への恩返しも果たした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕夏場所千秋楽から一夜明け、オンライン会見に臨む照ノ富士=23日午前、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋(日本相撲協会提供)