隆の勝が連敗を免れてトップを守った。霧馬山に右で前まわしを引かせず、足技を狙ってきたところを冷静に突き落とし。「勝てて本当によかった」と表情を緩めた。 13日目の若隆景戦で3敗に後退。動きが硬く、賜杯争いの重圧に屈した格好だったが、「きのう負けた時点で吹っ切れて気が楽になった」。周囲の励ましもあり、一日できっちり切り替えてきた。 「自分らしい相撲が取れればいい。ここまできたら、(賜杯を)取りにいくつもりで頑張る」。柔和な表情とは対照的に、強気な言葉で自らを奮い立たせた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕隆の勝(右)は霧馬山を突き落としで破って3敗を守る=21日、東京・両国国技館