国際サッカー連盟(FIFA)は19日、今年11月に開幕するワールドカップ(W杯)カタール大会の審判団を発表し、日本の山下良美主審(36)が選ばれた。W杯で女性が審判団入りするのは史上初で、主審36人、副審69人のうち、女性審判員が3人ずつ含まれた。VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)は24人。山下氏は日本からは今大会唯一の選出となった。  審判員は今夏にドーハなどで行われるセミナーに参加する。主審は補助の役目となる第4審判員を務める場合もある。  山下氏は2015年に国際審判員となり、19年女子W杯や昨夏の東京五輪などで主審を担当。女性として初めて、昨季のJリーグ公式戦や今季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも笛を吹いた。  FIFA審判委員会のコリーナ委員長は「性別ではなく審判の質にこそ価値がある。将来的には男子の重要な大会の審判団に、女性の精鋭が選ばれることが普通のこととして受け止められるよう願っている」との談話を発表した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕山下良美審判員(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 山下良美氏が審判団入り=女性はW杯史上初―サッカー