勝てば単独トップの一番で、隆の勝は冷静だった。しぶとい豊昇龍と右四つで組み、腰をくの字に曲げて我慢。対戦成績は1勝3敗だっただけに、「負けられないという気持ちだった」。警戒していた足技にも落ち着いて対処し、豪快に寄り倒した。 4日目から8連勝。賜杯争いは、「まだ4日もある。あまり意識していない」と言う一方で、「もっと星を伸ばさないと元の場所に戻れない」。まずは三役復帰を目標に定め、気負わず土俵に立っている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕隆の勝(右)は豊昇龍を寄り倒しで破る=18日、東京・両国国技館