照ノ富士は動きのいい豊昇龍をつかまえると、慌てず前に出て寄り倒した。「落ち着いてまわしを引いていこうと思った」と淡々。土俵下で見た師匠の伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)も「十分な形で腰を割って出ていた。いい相撲じゃないか」と評価した。 トップを1差で追って終盤戦へ。横綱は「立ち合いの感覚がしっくりこないのが引っ掛かる」としながらも、「あと5日間、しっかり終わらせたいと思っている」と責任を果たす覚悟を示した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕照ノ富士(左)は豊昇龍を寄り倒しで下す=17日、東京・両国国技館