若元春が初顔の宇良の巧みな相撲によく対応した。最初の一番は見事にうっちゃられ、同体とみなされ取り直し。「際どい相撲だった。粘りがすごかった」。次はそろりと立ち合い、相手の反り技にも慌てなかった。最後は力強く送り出し、「体が自然と反応できた」と喜んだ。 新入幕だった初場所から2場所続けて勝ち越し、今場所も4勝1敗と快調に滑り出した。「星のことは考えていない。ここから落ち着いて自分の相撲を取れるようにしたい」と先を見据えた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕宇良(左)を攻める若元春=12日、東京・両国国技館