私立秀岳館高校(熊本県八代市)の中川静也校長らが5日、同校で記者会見し、サッカー部の30代男性コーチによる部員への暴行が2年間で24件あったことを明らかにした。中川校長は「絶対にあってはならないことを起こしてしまい、深く深くおわび申し上げる」と謝罪した。 この問題は、4月20日に男性コーチが寮内で部員に暴行している動画がSNSで拡散されて発覚した。同校は28日に全生徒にアンケート調査を実施。部内での指導者の暴力行為は25件が報告され、うち24件が同コーチによるものだった。鼻血や口の中が切れるなどのけがが5件あった。 4月22日には動画を拡散した部員らによる謝罪動画がSNSに投稿され、段原一詞監督がこの投稿に関与したことが判明。同監督は会見で「生徒から(謝罪したいと)申し出があった。生徒の気持ちに賛同した」と話した。 男性コーチは4月25日付で書類送検されており、学校は今後の処分を決める。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカー部の暴行問題で記者会見し、謝罪する秀岳館高の段原一詞監督(左端)ら=5日午後、熊本県八代市