アーティスティックスイミング(AS)の日本選手権最終日は3日、東京辰巳国際水泳場で行われ、世界選手権(6月開幕、ブダペスト)の日本代表がチームのフリールーティン(FR)にオープン参加し、93.9000点をマークした。 FRのテーマはチェス。キングやナイトの駒を連想させるポーズ、駒の動きに見立てた縦、横の移動、多彩なリフトなどを披露した。吉田萌(ザ・クラブピア88)は「今ある自分たちの力を出そうとできたところは良かったが、ばらつきもあり、修正箇所はまだまだある」と振り返った。 世界選手権で予定している演技を、オープン参加の今大会で初披露。選手にとって貴重な実戦の場となった。中島貴子ヘッドコーチは「もう少し質を上げないとメダルに届かない。シビアにルーティンを見詰め直そうと思う」と話した。 デュエットFRは小林唄、和田彩未組(長野ク)が優勝。チームFRは井村クAが制した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕チーム・フリールーティンの演技をする日本代表=3日、東京・辰巳国際水泳場