引き分け以上で首位突破が決まる優位な状況。横浜Mは開始から激しいプレスを仕掛け、藤田が高い位置でボールを奪う。抜け出したアンデルソンロペスが冷静に決めて先制。すぐに追い付かれたものの、落ち着いていた。 ボールを保持し、サイド攻撃から何度も好機をつくる。交代策で圧力を強めてきた全北に対し、後半19分に仲川、水沼らを投入して相手に傾きかけた流れを引き戻した。時間とともに無理には攻めず、安定したパス回しで引き分けに持ち込んだ。 中2日で6試合を戦う過密日程。開幕当初は高温多湿の気候にも苦しみ、本来の力を発揮できない試合が続いた。若手も起用しながら戦い抜き、マスカット監督は「試合ごとに成長してきた。選手みんなをたたえたい」。ミーティングを重ね、総合力で乗り切った。 前回出場した2020年大会に続く16強入り。「ベトナムに入る前からいい準備ができていた。振り返れば、チーム全体がすごくいい仕事をした」とアンデルソンロペス。7日にはJ1が再開。貴重な経験を胸に、国内での上位争いを見据えた。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕全北戦で相手選手と競り合う横浜Mの角田(右)=1日、ベトナム・ホーチミン(AFP時事)