喜びもつかの間だった。神戸は1―1の試合終了間際、右CKから相手のマークを外した武藤が頭で合わせて勝ち越し。だが、直後にセットプレーから決められた。先制した際と同様に、すぐさま追い付かれた。 開始からボールを保持したが、パス回しのテンポが悪かった。後半途中にエース大迫や負傷から2カ月ぶりに復帰した武藤を投入してからは相手のスペースを突くプレーが増えたものの、攻撃の停滞感は振り払えない。流れの中からの得点はなく、最後に詰めの甘さが出た。「勝ち切りたかったのが本音」と武藤。 J1で開幕から10戦未勝利のまま乗り込んだACL。4月に就任したロティーナ監督は「首位で通過するのに値するプレーは示せた」。攻めの構築はまだまだとはいえ、手応えを得てJリーグに戻る。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕傑志戦の後半、ゴールを決めて喜ぶ神戸の武藤(手前右端)=1日、タイ・ブリラム(AFP時事)