楽天の小深田が、3月31日以来となる3度目のスタメン起用に応えた。 今季初めて2番で出場。2点を追う三回1死満塁で直球を振り抜くと、打球は右翼フェンス最上部を直撃した。走者一掃の逆転二塁打となり、塁上で小さくガッツポーズ。「満塁だったので絶対に打つと決めて打席に入った。いい結果になってよかった」。そう言って気持ちの入った一打を振り返った。 1年目だった2020年は、即戦力として主に1番遊撃を任されたものの、好守で頭角を現してきた山崎に出番を奪われることが多くなった。 今季もキャンプから山崎と定位置争いを繰り広げたが、遊撃のスタメンは取れなかった。それでも昨秋から挑戦してきた中堅守備を磨き、開幕スタメンをつかむなど、出場機会を得る努力は欠かさなかった。 3月末に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、16日に1軍に復帰したばかり。これまでの苦労を晴らすかのように、巡ってきたチャンスで存在感を示した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、逆転の3点二塁打を放つ楽天の小深田=21日、楽天生命パーク