苦しみながら、やっと白星を手にした。2年連続で西武の開幕投手を務めた高橋が、今季4試合目の登板で初勝利。「勝てて良かった。正直ほっとした」と胸の内を明かした。  一回、いきなり1、2番に連打を浴びても動じなかった。1死一、二塁から吉田正、杉本をいずれも直球で三振に仕留めてピンチ脱出。「直球でどんどん押していかないと。いい攻めができた」。その後も得点圏に走者を背負いながらも粘り強く投げ、6回1失点ときっちり試合をつくった。  11勝を挙げた昨季は終盤に失速。疲れにくいフォームを求め、オフから改良に取り組んできた。「ちょっとずつしっくりきている」。試行錯誤の中で手応えを得つつある。  辻監督が「しっかりと立ち上がって、もうちょっと投げてくれないと」と辛口なのも、期待が大きいからこそ。高橋は「カード頭なので、自分が勝って流れをつくれるように」。発する言葉にはエースの気概がにじんでいた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する西武先発の高橋=15日、京セラドーム
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 高橋、粘って待望の初勝利=新フォームにも手応え―プロ野球・西武