阪神は得点力不足が深刻だ。2試合連続の零敗は免れたものの、これで5試合続けて1得点以下に終わった。 この日は九回に120球を超えていた柳から佐藤輝と近本がようやく連打を放ち、4番大山の犠飛でやっと1点。なお1死一塁では代打豊田が投ゴロ併殺打に倒れ、1分けを挟む6連敗を喫した。 矢野監督は「現状、機能していないので、何かきっかけがほしい」との思いで動いた。開幕から全試合4番を務めてきた佐藤輝を2番で起用するなど打線を組み替えた。四回は無死一塁、六回は2死一、三塁で佐藤輝に回すことはできたが、得点にはつながらなかった。 17試合を消化して1勝15敗1分けで、勝率は6分3厘にとどまっている。5位DeNAとも6ゲーム差がついた。2安打と気を吐いた梅野は「チームがこういう状況だが、目の前の試合に集中することが大事」。15日からは本拠地甲子園での巨人3連戦。正念場は続く。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕6回、厳しい表情で試合を見守る阪神の矢野監督(左)ら=14日、バンテリンドーム