【ミュンヘン時事】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦で12日、ビリャレアル(スペイン)が敵地でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と1―1で引き分けて第1戦との合計を2―1とし、2005~06年シーズン以来、16季ぶり2度目の4強入りを果たした。 辛抱強く、全員が役割を全うした。常に攻め込まれる展開で後半7分に失点して2戦合計で追い付かれたが、そこから相手の波状攻撃を耐えた。 守備を統率し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた主将アルビオルは「長い90分になることは分かっていた。この2試合、みんなが労力を惜しまなかった」と胸を張る。突破を決めるゴールは後半43分、鮮やかなカウンターから。左を抜けたモレノからのラストパスに逆サイドのチュクウェゼが左足で合わせた。 ユベントス(イタリア)に続いてバイエルンをも退け、エメリ監督は「この大会で勝ち進むためには、強豪を倒さなければいけない。そういう相手に勝てると信じることが大事だった。『よくやった』という印象を残すためではなく、準決勝に進むために試合に臨んだ」と力強く話した。 人口約5万1千人の町を本拠地とするクラブが、7万人の観衆で埋まった敵地スタジアムで見せたドラマ。自信をさらに深め、次はクラブ史上初の決勝進出を目指す。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕準々決勝第2戦で競り合うビリャレアルのアルビオル(右端)、バイエルン・ミュンヘンのレバンドフスキら=12日、ドイツ・ミュンヘン(AFP時事)