背番号27のカブスのユニホームを着て、鈴木が憧れの舞台に立った。メジャー初安打に2四球。守備と走塁も無難にこなし、「ヒットもうれしいけど、四球を二つ取れてチームに貢献できた。塁に出ることをずっと意識してやってきた」。手応え十分のデビュー戦となった。 昨季のサイ・ヤング賞右腕バーンズと対戦。二回の初打席は「初球のカットボールは手が出なかった。ここまで曲がるとは」と驚いたが、際どい球を見極めて四球を選んだ。続く五回の打席ではスライダーに体勢を崩されながらもしぶとく左前に運び、初安打を記録。「崩そうと投げてきたところをうまく対応できた」。その後三進し、犠飛で生還して初得点もマーク。この回3点を奪う攻撃につなげ、好投手を攻略した。 寒空の下、多くのファンが駆け付けた本拠地でひときわ大きな歓声を浴びた。勝利の直後には帽子を取って応え、「すごく楽しかった。日本では見られない光景。毎日喜んでもらえるように頑張りたい」。新天地で力強く第一歩を踏み出した。(シカゴ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ブルワーズ戦に臨むカブスの鈴木(左端)=7日、シカゴ