ソフトバンクの松田は、逆方向への打撃に取り組んできた。それが決勝の3点三塁打として表れ、「やっと貢献できてうれしい」と汗をぬぐった。 六回に押し出し四球で追い付いた後。2球目の外のカットボールを逆らわずにはじき返した。「手が伸びたところで打てた。打った瞬間、右中間を抜けたと思った」と手応えは十分。三塁打にした38歳は「三塁まで走る元気はある」と笑った。 昨季300本塁打を達成。今年は確実性を求め、「1本のホームランより3本のコンスタントなヒット」をテーマに掲げる。ここ数年は出場機会を減らし、今季は2010年以来となる一塁守備にも就く。藤本監督は「試合に出ていない時もベンチで声を出して、使いたいなという気持ちにさせてくれる」と評価している。 チームは開幕ダッシュを決めたものの、栗原に続き、柳田も離脱した。松田は「束になってやるしかない」。主軸を欠く中で意地を示した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕6回、走者一掃の勝ち越し3点三塁打を放つソフトバンクの松田=7日、ペイペイドーム