永井氏「全力尽くしたい」=J1神戸、処分中の要職就任
時事通信社 2022年04月07日 15:33:12
処分中の異例の抜てき―。J1神戸は3月21日、編成部門を担うスポーツダイレクターとして永井秀樹氏(51)の就任を発表した。今月2日の京都戦前に取材対応した永井氏は「神戸、Jリーグ、日本サッカーのため、できることを全力を尽くしてやっていきたい」と決意を述べた。 昨季途中まで率いたJ2東京Vの監督在任中、選手へのパワーハラスメント行為があり、3月10日に日本サッカー協会からJリーグの監督に必要なS級ライセンス1年間停止という重い処分を受けた直後のタイミング。サポーターの一部からは、就任凍結を求める提言書がクラブへ提出された。 反発を受け、永井氏本人も一度は辞退を申し入れたが、強く慰留したのが他ならぬ三木谷浩史会長だった。永井氏とは20年来の知り合い。「ロッカールームの中のことは分からないが、行き過ぎたところはあったんだろうと思う」とパワハラ問題への見解を示した上で、「永井さんへの信頼は揺るがない。本人は反省しているし、このようなことは二度とないと思うので頑張ってほしい」。 京都戦の前にはサポーター約30人とも話し合いの場が設けられた。三木谷会長が就任の経緯を説明し、永井氏からは謝罪と決意表明があったという。 今後は日本協会が課す社会奉仕活動などと並行して、親会社の楽天グループのコンプライアンス・ハラスメント教育研修を受けていく予定。永井氏は「過去は変えられないが、未来は変えていけると信じている」。立て直しを急ぐチームで、自身も生まれ変わった姿を示せるか。(了)【時事通信社】
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