接戦で落とした中日との3連戦。本拠地に巨人を迎えての初戦で打線が効果的に得点し、連敗を脱出した広島の佐々岡監督は「地元でカード頭を取れたのは大きい」と表情を緩めた。 中でも、3番の小園が3安打と奮闘した。一回に2死から右中間を破る二塁打で出ると、5番坂倉の左前打で生還。六回は先頭で変化球を中前へ運んで出塁し、1週間ぶりにスタメンに入った6番松山の中前打で2点目のホームを踏んだ。小園が「数字もあるが、まずはチームが勝てばいい。きょうはしっかり貢献できた」と言えば、松山も「食らい付いていった。最高の結果になった」と胸をなで下ろした。 オープン戦で好調を維持した小園は、最近5試合で1安打と振るわず。状態は良くないという中でも、この日は変化球を狙い打って今季初の3安打以上。「考えながら打つことができたのでよかった」。頼もしさが増している。 佐々岡監督は「小園が好機を広げて、後はつないで1点ずつ(得点した)。六回に会沢の(内野ゴロの)当たりでも1点を取れたのが大きかった」。手応えを感じる1勝となった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕6回、中前打を放つ広島の小園=5日、マツダスタジアム