気まぐれな冷たい風に苦しんだ選手が多かった第2ラウンド。堅実なプレーが持ち味の時松が四つ伸ばし、初日の17位から2位に浮上した。風が強くなる午後のスタートだった前日の経験を生かし、「きのうの慣れがいいスコアにつながったかも」。冷静に自己分析した。 5メートルほどのチャンスを着実に沈め、2度の連続を含む6バーディー。ボギーは二つにとどめた。それでもこの日、イメージ通りのスイングは「5回もない」。時折「手打ち」の悪癖が出ることが不満だという。 昨年限りで選手会長を退任。新型コロナウイルス感染拡大の中で奔走した2年間の任期を終え、「僕としてはやり切った」。自由に使える時間が増えたこともあり、池田勇太の紹介で知り合ったトレーナーの個人指導を受け、体づくりにも本腰を入れるようになった。 ツアー優勝は2018年が最後。好不調の波を抑えることが必要だと感じているそうで、「ずっとトップ10みたいなゴルフをしたい」。肩の荷が下りた今季、「本職」で結果を残せるか。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕2番、ティーショットを放つ時松隆光=1日、三重・東建多度CC名古屋