大阪桐蔭は猛攻の陰で、2年生左腕の前田が7回1失点(自責0)と力投した。直球には力があり、切れのあるスライダーも多投して毎回の11奪三振。「近江打線は粘ってくる。甘い球を投げず、コースにしっかり投げることを意識した」と胸を張った。 「ストレートあっての変化球」との意識で、冬に直球の質を磨いてきた。この日も140キロ台を計測するなど着々と力をつけ、2年生ながら大舞台でも淡々と腕を振る冷静さも光った。「チームを勝たせる投球を心掛けた。結果的に優勝できてとてもうれしい」と声を弾ませた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力投する大阪桐蔭先発の前田=31日、甲子園