日本陸連は31日、マラソンの記録や順位に応じたポイントで争ったジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズの上位選手を東京都内で表彰した。初代王者となった男子の鈴木健吾(富士通)と女子の一山麻緒(ワコール、4月から資生堂)にそれぞれ賞金600万円が贈られた。両選手は夫婦。 JMCシリーズは陸連がマラソン活性化策として導入し、シリーズIの今回は2020年12月から今年3月までの出場2大会の合計ポイントでランキングを決定。6日の東京マラソンで2時間5分28秒の好記録をマークし4位に入った鈴木は「これからは世界の選手に対峙(たいじ)する走りでマラソン界を盛り上げたい」と7月の世界選手権へ抱負を語り、「(2時間)3分台は日本全体で目指すべき記録」と高みを見据えた。 東京マラソンで日本勢トップの6位だった一山は世界選手権へ「(8位入賞した)東京五輪でできなかった走りをしたい」。1月の大阪国際女子マラソンで優勝し、JMCシリーズ2位の松田瑞生(ダイハツ)も、同じ大舞台に向け「高速レースになっても対応できる練習をしたい」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズで上位に入り、表彰された6選手。右から上杉真穂、松田瑞生、一山麻緒、鈴木健吾、細谷恭平、大塚祥平=31日午後、東京都新宿区(日本陸上競技連盟/フォート・キシモト提供)