【ロンドン時事】サッカー女子のバルセロナが本拠地カンプノウにレアル・マドリードを迎えた欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦で30日、女子の試合で史上最多となる9万1553人の観客が入った。1999年ワールドカップ(W杯)決勝、米国―中国(米カリフォルニア州)の9万185人を上回った。 試合開始時のスタンドは空席が目立ったが、徐々に埋まっていった。試合終盤に観客数が発表されると、スタジアムは拍手と大歓声に包まれた。試合はバルセロナが5―2で勝ち、2戦合計8―3で準決勝に進出した。 AFP通信などによると、バルセロナの14万7000人のクラブ会員は2.5ユーロ(約340円)の管理費だけで、観戦チケットを24時間以内に4枚まで予約購入できた。普段のホームゲームは別のスタジアムを使用し、平均観客動員数は約2900人だという。大規模なキャンペーンが実を結び、9万9354枚のチケットが完売した。 2019年にスペイン女子1部リーグのアトレチコ・マドリード―バルセロナで記録した女子クラブ最多の6万739人も大幅に塗り替えた。バルセロナの主将プテラスは「言葉にならない。夢のよう。たくさんの少女、子どもたちが目を輝かせているのを見た。歴史の一部になれるのは素晴らしいこと」と語った。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカー女子で最多の9万1553人が入った欧州CL準々決勝第2戦、バルセロナ―レアル・マドリード=30日、スペイン・バルセロナ(AFP時事)