ついに迎えた新リーグの開幕マウンド。トヨタの後藤希は「相手に悪いイメージもあったし不安だったが、いい緊張感でやれた」。日本リーグで3連覇していたビックカメラ高崎を、真っ向勝負でねじ伏せた。  三回1死二、三塁のピンチでは市口、藤本の日本代表コンビを三ゴロ、遊ゴロに打ち取り、「0点に抑えられて、いい感じで試合を進められた」。最速110キロの速球に80キロ台のチェンジアップが効いた。  昨年の東京五輪では6試合中5試合に登板して無失点で金メダル獲得に貢献。日本リーグでも最優秀選手に輝いた。大舞台で飛躍したシンデレラガールは、今やリーグの中心選手というだけではなく、五輪復活を目指すソフトボール界を背負う存在だ。本人も「JDリーグを通じて小中学生が『このリーグでプレーしたい』と思ってもらえるように、全力で試合をしたい」と自覚十分に話す。  4回無失点で開幕白星に貢献した21歳は「これだけ注目してもらったのは五輪以来。試合をやらせてもらい最高だった」。充実感たっぷりの笑顔を見せた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕トヨタ先発の後藤希=28日、ゾゾマリン
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 トヨタの後藤希、自覚十分の船出=「全力で試合したい」―ソフトJDリーグ