エンゼルスの大谷が試合開始直後の豪快な一発で球場をどよめかせた。ホワイトソックス戦に1番指名打者で出場すると、一回に初球の変化球を完璧に捉えた。右中間フェンスを越える先頭打者本塁打で、オープン戦1号をマークした。 試合前、大谷は1番起用について「ストライクを振って、ボールを振らない。シンプルでいいと思う。それができれば、出塁してチームとしての得点につながるし、本塁打を打てば1点入る」と説明。午前の打撃練習で柵越えを連発していた勢いにも乗って、いきなりアーチを架けた。 当初は先発マウンドに立つ予定だったが、当日朝になって球団が変更を発表した。開幕投手に決まったことで、球団側と今後の調整法を改めて検討。残りのオープン戦登板は31日のブルワーズ戦のみに絞った。 「疲労がたまった状態で開幕を迎えなきゃいけないのは、やっぱり難しい。実戦感覚を養いながら、しっかり休養も取りながらベストの状態で上がれるプランを立てた」 実戦登板は2度のみで開幕戦を迎えるが、不安はない。大役を任された大谷は「光栄なこと。しっかりと勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。(グレンデール時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ホワイトソックス戦の1回に先頭打者本塁打を放ち、塁を回るエンゼルスの大谷=26日、アリゾナ州グレンデール