ペアの日本勢で世界選手権の過去最高を更新する銀メダルにも、三浦と木原の喜びは控えめだ。ウクライナ侵攻によってロシア勢は参加が認められず、中国勢も不在で北京五輪の1~5位がいない中、フリーは大きく演技が崩れた。 息を合わせて跳ぶジャンプは連続、単発とも乱れ、木原が三浦を投げるスロー3回転ループで三浦が転倒した。フリーは自己ベストに13点以上及ばず、木原は「悪いところが全て出た」。三浦は「私が結構ミスしてしまった」と反省した。 北京五輪で7位となり、ペアの日本勢初の入賞を果たすなど躍進を遂げたシーズン。団体の五輪初メダルにも貢献した。木原は「五輪の後にしっかり調子を上げ切れなかったのが後悔」。最後は満足の滑りで締められなかった。 三浦は「まだまだ自分たちはそこ(メダル)に値しない。本当にすごく悔しいので、いい方向につなげられるように頑張っていきたい」。複雑な見方や思いが入り交じる銀を、一層の成長への糧にしたい。(モンペリエ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕銀メダルを獲得し、喜ぶ三浦璃来(左)と木原龍一のペア=24日、フランス・モンペリエ(EPA時事)