子供の頃に観戦した思い出深い大会で、大坂に笑顔が戻った。一度もブレークを許さず、危なげなく格下を一蹴。「ここはホームのような場所。しっかりと戦うことだけに集中した」。コート上のインタビューで声を弾ませた。  前週のインディアンウェルズの大会では試合中に観客から罵声を浴びて涙を流したが、この日は大きな拍手と歓声に後押しされた。大会前にセラピストからメンタル面の指導も受け、「アドバイスを思い出して大事なところで深呼吸して落ち着くことができた」。冷静にプレーし、さまざまな重圧をはね返した。  次戦は元世界1位のケルバー(ドイツ)と顔を合わせる。「2回戦で当たるには手ごわい相手だけど目の前の試合に集中する。今の自分の状態を知るためのいいテストになる」。苦い記憶を振り払い、力強く発進した。(マイアミ時事)【時事通信社】
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記事名:「 笑顔戻った大坂=危なげなく初戦突破―マイアミ・テニス