後輩たちの大きな声援を受けて現役最後の滑走に臨んだ星野は冷静だった。あまり涙が出ないことを不思議に思いながら、「いつもの試合と同じような感覚で滑ることができた」。エアのミスを悔やみながらも「すがすがしい気持ちの方が大きい」と語った。 2014年ソチ五輪に出場したが、大けがの影響で18年平昌五輪には出られず。激しい代表争いの末に切符をつかんだ北京五輪に集大成の思いで臨み、13位だった。 32歳のベテランは競技人生を「すてきな思い出ばかり」と振り返り、周囲に感謝。今後については「お子さんがモーグルに触れる機会を増やせたらいい」と話した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕現役最後の滑走を終え、セレモニーで涙を見せる星野純子=21日、北海道・ばんけいスキー場