苦しみの中で迎えた一戦で、激闘を制した。初出場で4強入りした2020年以来のACL本戦出場権を獲得した神戸。三浦監督は「選手たちが死力を尽くして頑張ったことが結果につながった」と実感を込めた。 前半6分にイニエスタが先制ゴールを決めるも、6分後に失点。一時は勝ち越され、後半残り10分からの大迫の2得点で逆転しても逃げ切れなかった。延長前半5分、勝負を決めたのは左サイドからのパスに中で合わせた途中出場のリンコン。3度目のリードを、ようやく守り切った。 Jリーグでは開幕6試合で3分け3敗。連戦の中で武藤らをけがで欠き、光明が見えない試合が続いていた。13日には主将のイニエスタを中心に選手のみでミーティング。「もう一度、一致団結して戦おう」と決意して臨んだ試合だった。 内容面では課題が残ったが、三浦監督は「勝つことによってポジティブになれる」。勝利を最良の薬にできるか。大迫は「改めてやるべきことが分かったと思う。最低限、きょうのような姿勢を見せていかないと」と話した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決めて喜ぶ神戸のイニエスタ(中央)=15日、ノエビアスタジアム神戸 〔写真説明〕後半、チーム3点目のゴールを決める神戸の大迫(左から2人目)=15日、ノエビアスタジアム神戸