植竹が念願のツアー初勝利へ前進した。6バーディー、1ボギーで連日の67をマーク。単独首位に立ち、「90点くらいのゴルフができている」と手応えを口にした。 オフに練習を積んだパッティングがさえ、3メートル前後を次々と沈めてスコアを伸ばした。タイガー・ウッズの動画を見て、ショットもパットも同じリズムで打つように心掛けたという。「(以前とは)かなり変わった。パットは結果に出ている」 1998年度生まれの黄金世代。中学時代の2013年、勝みなみと一緒に出場したスタジオアリス女子オープンで最終日最終組を回った。プロになってから同世代の精鋭たちに後れを取っていたが、昨年に台頭。何度も上位に食い込み、今季は堂々のシード選手だ。 勝てば黄金世代10人目の優勝者。節目の栄冠となる。その意識に関し「ないと言ったらうそになるけど、あしたはそれが出過ぎないように」。静かに闘志を燃やしている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕9番のグリーンで観客の拍手に応える植竹希望=12日、高知・土佐CC