新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていたバイラー新監督の合流が15日に決まり、監督代行の岩政コーチが指揮を執る最後のリーグ戦。鹿島が神戸を圧倒し、新体制に弾みをつける連勝を飾った。 立役者となったのは、今季初出場だったブエノと、MFが本職の三竿が組んだセンターバックのコンビ。前半早々にブエノの折り返しに三竿が頭で合わせて先制。CKからの一連の攻撃で、前線に残っていた2人でゴールを奪った。 「絶対折り返してくれると思ったので、いい体勢で打つことに集中していた」と三竿。守備でも2人で神戸の攻撃をはね返し続けた。関川と金眠泰が組んだ前節に続いての無失点勝利。三竿は「チーム力を上げるという意味でも大きな勝利」と喜んだ。 追加点を決めた鈴木が、「鹿島もダメージを受けた。忘れてはいけない出来事」と振り返る東日本大震災から11年の節目の日でもあった。リーグ戦3勝1敗の成績で新指揮官にバトンを渡す岩政コーチは「ここからはスタッフとして楽しみに見ていきたい」。胸をなで下ろした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、パスを出す鹿島の鈴木=11日、ノエスタ