体操男子の個人総合で五輪連覇や世界選手権6連覇を遂げ、現役引退を表明している内村航平(33)=ジョイカル=が11日、東京体育館で開催する自身の引退イベントを翌日に控え、「他の選手には表現できないような技の見せ方ができたら。最後に、美しさを存分に見せられたらいい」と意気込みを語った。 「6種目やってこそ体操」が信条だが、近年はけがもあり、昨年の東京五輪は鉄棒に絞っての出場だった。現役最後の舞台はこだわり続けてきた全種目を披露する。「そんなに難しいことはやらないが、できるだけ多く着地を止めれば会場もかなり盛り上がると思う」と語った。 東京五輪で男子個人総合と種目別鉄棒の2冠に輝いた橋本大輝(順大)や、昨年引退した白井健三さんらも参加し、花を添える。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見を終え、記念品を贈られる内村航平(右)=11日、東京体育館