敵地での第1戦で苦戦を強いられたバイエルン・ミュンヘンが、圧倒的な力の差を示して8強入りを果たした。縦への速い攻撃をシュートで完結させ、ボールを奪われても、その場から激しくプレス。相手の武器であるカウンターを封じた。  圧巻だったのはレバンドフスキのハットトリック。前半23分までの3ゴールで、試合をほぼ決めた。1、2点目は自ら獲得したPKから。3点目は前線へのパスに積極的に走り込み、相手GKとの一騎打ちを制した。33歳の万能型ストライカーの輝きは、衰えるところを知らない。  ナーゲルスマン監督は、「アシスト、スペースをつくるための動き、仲間へのコーチングなど、チームのためにしっかりやってくれた」と、ゴール以外のエースの仕事も褒めたたえた。  2ゴールのミュラーは、「この試合の大事さを全員が理解していた。試合前、不安はなかったが、いい緊張感はあった」と振り返った。主将のGKノイアーは膝の手術から復帰したばかりとは思えない、普段通りのプレーで後方からチームに安定感を与え、MFサネは長年課題とされていた守備面でも献身ぶりが目立った。2季ぶりの優勝を狙うチームに、死角は見当たらない。(ミュンヘン時事)【時事通信社】
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記事名:「 2季ぶりVへ死角なし=速攻封じたバイエルン―サッカー欧州CL