試合後、高梨は開口一番に反省点を口にした。「きょうは1本目、着地で乱れて出遅れてしまった。2本目はバック(追い風)が強い中、もうちょっと粘れたらよかった」 失意の北京五輪後には競技から離れることも考えたが、復帰戦となった前日の個人戦で優勝。戦う喜びを思い出し、4位だったこの日は「やっぱり目指すところは結果。そこに向けて、楽しみながらアプローチしていけたらいい」と勝負師としての気概も示した。 4日には混合団体が行われる。北京五輪では、自身の失格もあって日本がメダルを逃しており、巻き返しが期待されるが、「出させてもらえるかも分からない。まずはジャンプ台に合わせて、しっかり感覚をつかめたらいい」。過剰に意識することなく、自然体で臨むつもりだ。(リレハンメル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕高梨沙羅の飛躍=3日、ノルウェー・リレハンメル(AFP時事)