半世紀超えた歴史に幕=名門廃部に衝撃―日本電産サンキョー
時事通信社 2022年03月01日 19:50:47
スピードスケート界を半世紀以上支えてきた日本電産サンキョーが、廃部することになった。「伝統あるチームの歴史を閉じることになってしまった。私の力不足。申し訳ない気持ちでいっぱい」。今村俊明監督は沈んだ声で話した。 三協精機が前身で、これまで所属選手が獲得した五輪のメダルは8個。高木菜那が先の北京五輪の女子団体追い抜きで手にした銀が最後となった。北京の代表選手は高木菜だけ。「今の成績ではやむを得ない」。今村監督は名門の落日を嘆いた。 1968年創部の富士急で監督を務める長田照正さんは「スケート界へのダメージが大きい」と先行きを心配する。「五輪の申し子」橋本聖子さんらを育てた名伯楽。自前のリンクがないことが、継続的な選手育成を難しくした要因だとみる。 高木菜は長島圭一郎ら名選手に憧れて入社。「チームの先輩としてのプライドがある。この会社に入って本当によかったし、絶やしたくない」と語ったほど、愛着を持っていた。今村監督は「堀川(桃香=今春入社内定)さんを含めて今の選手と対話し、現役を続けたい人が良い環境でできるように全力でサポートしたい」と話した。(了)【時事通信社】
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