高い位置で奪ってからの速攻がはまった。柏は0―1の前半24分、マテウスサビオが相手DFのパスをゴール右でカット。受けた細谷が流し込んで同点に。後半15分には相手GKのキックを細谷がブロック。こぼれ球を拾ったドウグラスが難なく勝ち越し点を決めた。 前半終盤に縦に仕掛けた末、相手の退場を誘発。昨年7月にホームで横浜Mと対戦した際も前半のうちに相手に退場者が出たが、1―2で敗戦。その試合でJ1初ゴールを挙げた細谷は「うまく相手のミスを誘うことができた」。終了間際にも抜け出してきた細谷に相手が耐え切れず退場に。鋭い攻めを貫いた。 チームは世代交代の過渡期。後半28分からはパリ五輪世代で20歳の細谷と18歳の真家が2トップを組んだ。187センチの長身を誇る真家は23日の京都とのルヴァン杯でデビューを果たし、初得点をマーク。下部組織育ちの生え抜きが、今後の柏の顔を目指してしのぎを削っている。 終盤まで残留争いに巻き込まれた昨季から一転、J1では初優勝を遂げた2011年以来となる開幕2連勝。その際もチームを率いたネルシーニョ監督は「この良い感触を持ち続けたい」。視界は良好だ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ柏のドウグラス(右)=27日、三協F柏 〔写真説明〕後半、横浜Mの岩田(右)と激しく競り合う柏の細谷=27日、三協F柏