19歳の新星エランガがマンチェスター・ユナイテッドを救った。1点を追う後半35分に訪れた最初のチャンス。ゴール前右に抜け出してフェルナンデスのスルーパスを受けると、丁寧なシュートでゴール左隅に流し込んだ。 苦しい試合だった。立ち上がりからアトレチコ・マドリードの組織的なプレスに圧倒され、前半7分にいきなり失点。その後も劣勢が続く中、途中出場からわずか数分でワンチャンスを物にした。欧州連盟(UEFA)公式サイトによれば、エランガは「(ゴールを決めたシュートは)この試合のファーストタッチだったと思う。このような時を夢見ていたんだ」と自身のCL初ゴールを喜んだ。 父親は1998年のワールドカップ(W杯)に出場した元カメルーン代表。自身はスウェーデンで生まれ育ち、マンUのアカデミーで厳しい生存競争を勝ち抜いてきた。CL出場はまだ2戦目。ラングニック監督は「他の選手たちは彼を模範にしてほしい。プレーが良いだけでなく、ピッチ上で楽しんでいるからね」。若いタレントの活躍に目を細めた。(バルセロナ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕試合終盤にゴールを決めるマンチェスター・ユナイテッドのエランガ=23日、マドリード(ロイター時事) 〔写真説明〕アトレチコ・マドリード戦で同点ゴールを決めたマンチェスター・ユナイテッドのエランガ(右)=23日、マドリード(ロイター時事)