フィギュアスケートで北京五輪最後の種目となったペアは隋文静、韓聡組(中国)が念願の金メダルに輝き、自国開催で期待に応えた。世界選手権、グランプリ・ファイナルに続くビッグタイトル。合計239.88点で世界歴代最高得点を更新し、栄冠に彩りを添えた。  前回平昌五輪ではショートプログラム(SP)首位も、フリーでミスが続いて銀に終わった。北京はSP首位で迎えたフリーでも臆することはなかった。冒頭で特長の一つである4回転のツイストリフトも決めるなど、攻めの演技を披露した。  中国は2010年バンクーバー五輪で、申雪、趙宏博組が同国フィギュア史上初の金メダルを獲得。趙宏博氏の指導も受け、この先輩ペアのように五輪の頂点を目指してきた。隋文静は「私たちはたくさんけがをしてきたし、ペアに向いていないと多くの人に言われてきた」。結成15年。雑音も払いのけながら、最高峰の技を磨いてきた。  韓聡は「ついに夢がかなった」と感慨深げに話し、隋文静は「いろんな感情が込み上げた。言葉にできない」。計り知れない重圧があっただろう。金メダルが決まった瞬間、喝采の中で涙ながらにチームと喜びを分かち合った姿に、積年の思いがあふれ出ていた。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ペアで金メダルを獲得した中国の隋文静(左)と韓聡=19日、北京(EPA時事) 〔写真説明〕ペアのフリーで演技する中国の隋文静(上)と韓聡=19日、北京(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 中国ペア、重圧越えて=自国開催で念願の金〔五輪・フィギュア〕