高橋が東京五輪代表の地力を見せた。同五輪で銀メダルの池田向希(旭化成)、銅の山西利和(愛知製鋼)が不在。「ペースが中だるみして、思うようにいかなかった」と言いながらも、10~11キロで後続を突き放し、そのままゴールして世界選手権派遣設定記録を突破。「無事に(代表に)内定できてよかった。やりたいレースも、少しはできた」と納得の表情を浮かべた。  東京五輪は32位。そこに臨む過程で悩むこともあったという。「限界かなと感じていた」。それでも、年下の山西らと強化合宿を共にしながら「まだまだできる。応援してくれる人の期待に応えたい」と自らを奮い立たせた。4度目となる世界選手権へ、29歳は「世界(の舞台)で今度こそ入賞、メダルを目指してやっていく」と誓った。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子20キロ競歩でリードする高橋英輝(右手前)=20日、神戸市東灘区
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 高橋、ライバル不在でも地力=競歩日本選手権