米大リーグ、遠い球春=シーズン開幕にも暗雲
時事通信社 2022年02月18日 11:47:22
本来ならアリゾナ、フロリダ両州でキャンプが始まるはずの2月中旬を、米大リーグはロックアウトが解けぬまま迎えた。17日の労使交渉も短時間で終わったといい、球春到来は遠い。 米メディアによると、選手会は年俸調停権を持たない若手選手の待遇改善や、年俸総額によって生じる課徴金(ぜいたく税)規定額の増額などを要求。特に金銭面の項目では強気の主張が目立ち、オーナー側の提案とは大きな隔たりがある。 大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーは、「私は楽観主義」と合意に自信を示していたが、3月末の開幕にも暗雲が漂っている。米紙USAトゥデー(電子版)は17日、予定通りのシーズン開始には今月28日までの決着が必要と、オーナー側が選手会に通告したと報道。一方、交渉の関係者はロックアウトが3月中旬まで続く可能性を口にしているといい、「楽観的な見方は急速に失われている」と報じた。 「最強の労働組合」とも呼ばれる大リーグ選手会は、過去にも労使紛争を繰り広げてきた。ただ、1994年からのストライキは人気低迷を招き、新型コロナウイルス禍の2020年の争いは開幕の大幅な遅れや試合数減少につながったことで、大きな批判を浴びた。対立が繰り返される中、シーズン開幕は1カ月半後に迫っている。(ニューヨーク時事)【時事通信社】
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