ワリエワ側の主張を公表=ドーピング陽性、祖父の薬原因―CAS〔五輪〕
時事通信社 2022年02月18日 10:20:22
【ロンドン時事】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は17日、ドーピング検査で陽性反応を示したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(15)=ロシア・オリンピック委員会(ROC)=の北京五輪出場を認めた裁定の詳細を公表し、ワリエワ側は禁止薬物トリメタジジンを心臓の治療薬として服用している祖父と同じ食器やグラスを使用した際に、誤って摂取した可能性を主張したことが明らかになった。 CASの聴聞会でワリエワの母親が証言した。発作が起きた時に定期的にトリメタジジンを服用していることを説明する祖父のビデオメッセージも提出された。 8日に暫定資格停止処分を科された後の聞き取りで、ワリエワの母親は、祖父が毎日ワリエワを練習場へ車で送迎し、昼休みは一緒に過ごしていると証言した。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)規律委員会は9日、競技力向上のために摂取したわけではないと判断。「五輪不参加は金メダル有力候補の一人である競技者にとって、回復不可能な損害となる」などとして処分を解除した。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社