スピードスケート女子1000メートルで金メダルを獲得した高木美帆との一問一答は次の通り。 ―銀メダル三つで最終種目を迎えた心境は。 朝、姉(菜那)に「銀が四つでも快挙らしい」と言われた。ただ、自分の中でプレッシャーを受け止める余裕がなかった。最後まで滑り切ること、最初の一歩をしっかり決めることだけを、ずっと考えていた。 ―レース後、ヨハン・デビットコーチと抱き合った。 金メダルが決まった後は、お互いに「ありがとう」という言葉しか出てこなかった。(コロナ陽性で)初めてヨハンがレースにいないということを経験した時に、私の中での彼の存在の大きさを強く感じたところはある。 ―個人で初の金となった。 私だけではなく、サポートしてくださる人の力、コーチたちの支えというものが表れた金メダル。チームの強さを証明できた。 ―5種目を終えて。 やり切れたなという強い達成感は感じている。三つの銀メダルはどの種目も、感じる気持ちが全く違った。最後は金メダル以上に、自分のこん身のレースができたことが一番うれしかった。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スピードスケート女子1000メートルで金メダルを獲得し、コーチのヨハン・デビット氏(左)と喜ぶ高木美帆=17日、北京