スピードスケート女子1000メートルで10位だった小平奈緒との一問一答は次の通り。 ―本来の状態ではなかったか。 1カ月前に右足首を捻挫した。全く滑れない状況で北京に入った。1月の後半2週間はかなり絶望的だった。右足で全く踏ん張ることができず、何事もなくスタートすることが目標だった。 ―いつ捻挫したか。 1月15日くらい。大雪が降った日で練習に向かう前に道路で滑って。やってしまったと思った。そこからは絶望の日々を送っていた。 ―ここまで諦めずに戦った。 何回も体からにじみ出る痛みとか弱みとか、そういうものを何度も何度ものみ込んできた。よく向き合ってこられたと思う。4年間が台無しになってしまったなとつらかった。不格好な作品になってしまったけど、自分なりの今を乗り越える滑りができたのかなと思った。 ―涙の理由は。 簡単に表彰台には上れない。だったらこの瞬間に自分が乗り越えている姿を見ていただくことが五輪に参加していることの意味かなと。ちょっと痛みとやるせなさが目から出てしまったような形。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スピードスケート女子1000メートルの滑走を終えた小平奈緒=17日、北京