5年目左腕の東が、投球にスパイスを加えようとしている。17日はシート打撃に登板して「新しいチェンジアップ」を試運転した。 これまで投げていた120キロ台のチェンジアップから球速を落とし、緩急の幅を広げることが狙い。オフに自主トレーニングをともにした中日の笠原から教わった。 大田、桑原らを平凡なゴロで打ち取り、「思った以上の(打者の)反応だった。公式戦で使っていける球になるんじゃないかと思う」。まずは手応えを得た。 三浦監督も「奥行きが出せる」と評価し、「対バッターに試せれば、次は対外試合で」。実戦を積ませて磨きをかけさせる考えだ。本人は「今までのチェンジアップが悪くなっては意味がない」と心得ており、両方を究めることを忘れない。 疲れもあってか、直球はまだ納得がいくものではない。「全然リカバリーが追い付いていない。体をリセットして、真っすぐを生かすことができるように」。新球が武器になるには、クリアすべき課題が残っていることも自覚している。(宜野湾) 【時事通信社】 〔写真説明〕シート打撃に登板したDeNAの東=17日、沖縄県宜野湾市