パパダキスとシゼロンにとって、五輪の金メダルは取り残していた最後のタイトルだった。パパダキスは「現実じゃないみたい」と率直に喜びを表した。  9歳の頃から組んでいるという2人。回転しながら同調して滑るツイズルはぴたりと息が合い、9人のジャッジ全員が出来栄え点(GOE)で5点満点を付けた。哀愁漂うメロディーに乗り、リフトやステップでも引きつけた。シゼロンは「正直に言うと、(演技について)よく覚えていないんだ」と苦笑い。それほど集中していた。  世界選手権は4度、グランプリ・ファイナルは2度制している。優勝候補として臨んだ前回平昌五輪は、当時のショートダンスで衣装がはだけるアクシデント。2位発進が響き、金には一歩届かなかった。「4年前はとてもがっかりした。ここでいい経験をしたかった」とシゼロン。五輪の借りを、五輪で返した。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕アイスダンスのフリーで演技するパパダキス、シゼロン組=14日、北京
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 4年前の借り返す=パパダキス、シゼロン組〔五輪・フィギュア〕