楽天のドラフト2位新人の捕手、安田(愛知大)が、日本ハムとの練習試合で持ち味の豪快なスイングを披露した。 八回2死二塁の場面で、逆方向の左中間深くへ適時二塁打を放ち、「とりあえず1本出たのでうれしかった」。プロでの実戦初安打を喜んだ。 体が反るような感じで、外角の変化球を捉えた。「ベストヒットではなかった。先っちょに当たって、音が鈍かった」。そう振り返ったが、185センチ、105キロの体格から繰り出すパワーが飛距離を生む。打球はぐんぐん伸び、フェンス手前まで達した。 昨季107試合でマスクをかぶった太田は左肩を手術して2軍スタート。ベテランの炭谷は打撃に課題があるだけに、長打力が売りの安田に正捕手のチャンスは十分ある。 二回には盗塁を阻止し、攻守にわたって存分にアピール。石井監督は「まさに、らしいというか、逆方向にも大きい当たりを打てるのが彼の特長。しっかりとスローイングもできていたし、捕手としても役割を果たしていた」。期待を寄せる21歳の活躍を高く評価していた。(金武) 【時事通信社】 〔写真説明〕日本ハムとの練習試合の8回、適時二塁打を放つ楽天の安田=13日、沖縄県金武町