【ロンドン時事】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は11日、ドーピング検査で陽性反応を示したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(15)=ロシア・オリンピック委員会(ROC)=への暫定資格停止処分が解除された決定を不服として、国際オリンピック委員会(IOC)と世界反ドーピング機関(WADA)からの異議申し立てを受理したと発表した。 ワリエワ選手は7日まで行われた北京五輪のフィギュア団体でROCの金メダル獲得に貢献した。優勝の最有力候補と目される個人戦は15日に始まり、出場可否はCASの裁定次第。申し立てから原則24時間以内に裁定は下されるとしている。 ワリエワ選手は、昨年12月に採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出されたことが今月8日に報告され、暫定資格停止処分を受けた。その後、選手側から異議申し立てを受けたロシア反ドーピング機関の規律委員会が、9日に処分解除を決めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ドーピング検査で陽性反応を示したことが明らかになったカミラ・ワリエワ。練習に姿を見せた=11日、北京(AFP時事)