42歳になったヤクルトの石川が、キャンプ序盤から全開だ。2日続けてブルペンに入り、「しっかり準備できて予定通り。しっかり球数を投げて、今年の投げ方をつかみたい」。言葉にも手応えがにじむ。 初日の50球に続き、この日は直球を中心に、捕手を座らせて100球。カーブも多めに投げ、「うまく決まると真っすぐにもいい影響がある」と説明した。捕手ともしっかりコミュニケーションを取りながら、調整を重ねている。 昨季は開幕を2軍で迎え、17試合登板で4勝5敗に終わった。巻き返しを期し、「開幕投手を目指す。そこを目指せば、開幕ローテーションも見えてくる」と燃えている。視線の先にはあと23勝としている通算200勝の大きな目標もある。 投球練習を終えた後の走り込みも手を抜かず、ベテランのひたむきな姿はチームの模範になっている。「若手としっかり競争して、自分のポジションをつかまないといけない」。ヤクルト一筋で21年目となったシーズンも、妥協は一切ない。(浦添) 【時事通信社】 〔写真説明〕ブルペンで投球するヤクルトの石川=2日、沖縄県浦添市