2020年の初場所限りで引退し、年寄「武隈」を襲名した元大関豪栄道(35)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=の引退披露大相撲が29日、東京・両国国技館で行われ、断髪式では間垣親方(元横綱白鵬)、横綱照ノ富士、新大関の御嶽海ら約380人がまげにはさみを入れた。 師匠の境川親方(元小結両国)に大いちょうを切り落とされても涙は見せず、「支えてくれた人への感謝をしみじみ感じた」と振り返り、訪れたファンに深々と礼をした。 境川部屋から2月1日付で独立し、東京都大田区雪谷大塚町に構える部屋で師匠として出発する。「強い力士を育てることが相撲協会への恩返し。私の果たせなかった横綱を育てたい」と意気込みを示した。 新型コロナウイルスの影響により、断髪式が幕内取組などを含む興行として開催されたのは20年2月の元関脇豪風以来で、2年ぶり。30日は元関脇栃煌山、来月5日には元関脇嘉風の引退相撲が予定されている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕断髪式で元横綱白鵬の間垣親方(右)にはさみを入れてもらう元豪栄道の武隈親方=29日、東京・両国国技館(代表撮影) 〔写真説明〕タキシード姿で謝辞を述べる元大関豪栄道の武隈親方=29日、東京・両国国技館(代表撮影) 〔写真説明〕断髪式で師匠の境川親方に大いちょうを切り落とされた元豪栄道の武隈親方=29日、東京・両国国技館(代表撮影)